FP3級の合格率や合格ラインは?試験内容や難易度を詳しく解説

FP3級(ファイナンシャル・プランニング技能士)は、現在人気のあるお金に関する国家資格の1つです。FP3級の合格率や合格ライン、試験内容や難易度を詳しく解説します。

FP3級は合格率が高く難易度が低い国家資格!

FP3級とは、「ファイナンシャル・プランニング技能士3級」の略称で、FP技能検定試験に合格することにより、取得できる日本の国家資格の1つです。FP3級は、一般社団法人金融財政事情研究会(きんざい)と特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)の2つの団体が実施しています。FP試験は、この2つの団体で実施される試験はどちらも同じものであり、同様の資格を取得することが可能です。

FP「ファイナンシャル・プランニング」とは、「人生の夢や目標を叶えるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法」であり、お金に関する専門的な知識が必要不可欠です。FPは、世の中に出回っている幅広い「お金」のうち、「ライフプランニング」「金融資産運用」「タックスプランニング」「リスク管理」「不動産」「相続・事業継承」の6つの分野を扱っています。FPが扱う6つの分野を細かく解説すると、「年金、健康保険、生命保険、損害保険などの保険関連」「投資」「税金関係」「不動産」「相続」「事業継承設」など、「誰もが生活する上で必要なあらゆる種類のお金の知識」になります。

このような、お金についての知識を専門的なレベルにまで達しているかを判断する試験がFP試験であり、FP試験に合格することによりFP技能士という肩書を名乗ることができます。FP技能士には3級、2級、1級と3つの段階があり、その中でもっとも難易度が低いのがFP3級です。そのため、FP3級は、初学者でFP資格取得を狙っている人におすすめな資格です。なぜなら、FP3級は、ファイナンシャル・プランニングの入門レベルであるため、合格率が70〜80%とかなり高く、取得しやすい国家資格であるからです。

また、FP3級が初学者におすすめな理由は、「受験資格がない」ということです。FP3級以外の2級や1級になると、「実務経験」や「認定研修修了」といった、さまざまな受験資格が必要になります。また、FP3級以上になると、「FP3級合格者」「FP2級合格者」といったものが受験資格に加わります。そのため、初学者の場合には、必然的にFP3級からしか「受けられない」ということになります。

このようなことから、初学者である場合には、FP3級合格を目指すことから始めることをおすすめします。また、FP3級と他の国家資格(宅建、行政書士、簿記3級など)を比較しても、FP3級はかなり高い合格率です。そのため、FP3級は国家資格の中でも、難易度が低く合格率が高い狙い目の資格であると言えるでしょう。このようなことから、FP3級は独学でも十分に合格する可能性が高いため、初学者におすすめの資格です。

FP3級に合格するメリット

FP3級に合格するメリットは、自分の人生におけるさまざまな身の回りのお金の知識が身につくことです。FP3級合格のための学習内容には、年金、生命保険、健康保険、損害保険、相続など、人生のライフイベントに必要不可欠なお金についての知識を得ることができるからです。このようなお金についての勉強は、普通に生活をしているだけで身につくことは、ほとんどないと言って良いでしょう。

しかし、FP3級合格のための学習内容には、これらのライフイベントに関わるお金の勉強をする必要があるため、しっかりと身につけることができます。このようなFP3級合格で得られたお金の知識は、その後の人生において大いに役立ちます。また、FP3級合格で身につくお金の知識の中には、資産運用などの分野も含まれていることから、家計管理にも役立てることが可能です。このようなことから、FP3級を合格し得たお金の知識は、毎日の生活の中で活用できることが大きなメリットであると言えるでしょう。

ただし、FP3級に合格することによって、ビジネスでの大きなメリットはありません。金融関連の職種である場合には、FP3級合格は仕事の中で役立つ場面も大いにあります。しかし、就職や転職をする際に、FP3級の資格が役立つことはあまりないと考えた方が良いでしょう。なぜなら、FP3級は国家資格といえども、「一般レベル」のお金の知識といった認識であるからです。そのため、履歴書などの資格欄に「FP3級」といった記載をしても、有利になることはありません。

FP3級の合格率や合格ライン

日本FP協会における過去のFP3級の学科試験・実技試験の同時受験合格率は、2018年1月が79.75%、2018年5月が79.11%、2018年9月が77.09%、2019年1月が73.50%、2019年5月が70.61%、2019年9月が72.43%になります。FP3級の学科試験の合格率は、2018年1月が80.33%、2018年5月が78.92%、2018年9月が78.63%、2019年1月が74.09%、2019年5月が69.07%、2019年9月が78.09%です。

FP3級の実技試験の合格率は、2018年1月が89.07%、2018年5月が90.47%、2018年9月が86.50%、2019年1月が83.38%、2019年5月が86.42%、2019年9月が79.48%です。このように、日本FP協会のFP3級の合格率は、同時受験が70〜80%、学科試験は70〜80%、実技試験においては80〜90%と、合格率はとても高いということがわかります。

金財における過去のFP3級の学科試験の合格率は、2018年1月が65.34%、2018年5月が57.84%、2018年9月が61.64%、2019年1月が51.91%、2019年5月が42.76%、2019年9月が62.77%です。FP3級の実技試験の合格率は、2018年1月が54.46%、2018年5月が53.22%、2018年9月が42.92%、2019年1月が47.75%、2019年5月が49.25%、2019年9月が44.38%になります。

金財のFP3級の合格率は、学科試験が40〜70%、実技試験は45〜70%です。このように、同じFP3級の試験であっても、日本FP協会と金財とでは合格率にかなり差があります。FP3級の日本FP協会と金財とでの合格率の差には、2つの理由があります。日本FP協会のFP3級受験者は、「自発的な受験者」が多いのに対し、金財のFP3級受験者は、「法人申込の受験者」が多いことです。

自発的な受験者の場合には、自分でFP3級を取得するために受験をすることから、モチベーションも高くきちんと学習をしています。それに対し、法人申込の受験の場合には、他発的であることから自分自身で資格取得を目的としていない分、モチベーションも低くあまり学習をしていません。このような状態でFP3級の受験をするため、前者と後者では合格率に差がつくのは当然のことであると言えるでしょう。

また、日本FP協会のFP3級の実技試験は「資産設計提案業務」のみであるのに対し、金財のFP3級の実技試験は「個人資産相談業務」と「保険顧客資産相談業務」の2つのうちのどちらかを選択します。そのため、日本FP協会の実技試験よりも、金財の方が専門性が高くしぼられてしまうことから、やや難易度が高い傾向があります。他にも、日本FP協会の実技試験は100点中の6割「60点」が合格ラインであるのに対し、金財は50点中の6割「30点」が合格ラインです。

日本FP協会の場合には、問題数が多く解答に時間はかかるものの、1問あたりの配点が少なく、ミスをしても大きな損失にはなりません。しかし、金財の場合には、問題数が少ないため、解答に十分に時間をかけることはできるものの、1問あたりの配点が高いことから、1問でもミスをすると不合格になる確率が高まります。このような理由から、FP3級の合格率は、日本FP協会よりも金財の方がかなり低くなっていると言えます。また、FP3級の学科試験においては、日本FP協会・金財ともに試験内容はすべて同じであり、合格ラインは60問中の6割「35点」です。

FP3級に合格するための勉強法

FP3級は難易度が低いため、独学でもポイントさえつかめば十分合格することが可能です。そのため、FP3級に合格するための勉強法は、「2年分の過去問題(6回)」「テキスト」「問題集」を一通り実践するだけで十分に合格することができます。ただし、FP3級が難易度が低いからと、直前だけ勉強して詰め込むような勉強法はあまりおすすめしません。FP3級も他の試験と同様に、きちんと勉強スケジュールを立てて進めるのが、合格するためには一番大切です。

また、どうしても時間がないという場合には、「2年分の過去問題をノートに書き出しながら解答」する方法をおすすめします。なぜなら、書き出すことにより、インプットする能力が上がることと、「似たような問題が出題される」という出題傾向に気付くことができるからです。FPの試験問題は、過去問から繰り返し出題されることが多いため、出題傾向に気づき問題の解答を覚えてしまうことがポイントです。

まとめ

FP3級は、国家資格の中で合格率が高く、難易度が低い資格です。そのため、FP3級は国家資格を取得したいと考えている方や、FP初学者にはおすすめであると言えます。また、FP3級は日本FP協会と金財の2つの団体が実施しており、どちらで受験をしても資格に変わりはありません。

ただし、日本FP協会と金財とでは、FP3級における合格率にかなり差があります。また、FP3級の実技試験では試験問題が異なるため、受験する前にどちらの団体にするかきちんと内容を調べてから決めることをおすすめします。

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