詳細解説!FP3級の難易度と学習方法

金融系の資格として広く認知されているファイナンシャルプランナー(FP)ですが、その難易度はどの程度なのでしょうか?今回はFP3級の難易度についてご紹介します。FP3級は、FPの試験において初級レベルなので、まずは3級の勉強から始めましょう。

FP3級の難易度は?

FP3級の難易度についてですが、それほど高い難易度ではありません。

FP3級は、前述の通り、FP試験においては初級程度です。基本的に合格率は70〜80%と言われています。(受験する実施団体によって合格率に差があります。)このように高い合格率を誇るFP3級は、国家資格の中でも難易度が低い試験となっています。しかし、当然ながらきちんとした対策をしなければ、合格はできません。しっかりと受験対策をすれば、多くの人が合格できるでしょう。

後述しますが、FP3級は学科試験と実技試験の2つに分かれています。実技試験があると聞くと難しい試験のような印象を持つ人が多いと思いますが、それでも尚高い合格率の試験なので、正しい対策方法を分かっていれば十分対応できます。
分野によっては初学者には難しいと感じるものもあるため、ポイントを押さえながらの学習をおすすめします。

FP3級は意外と簡単!

FP3級はそれほど難しい試験ではありません。実施団体別の合格率や詳細をご紹介します。

まず、FP3級の試験の実施団体は、日本FP協会ときんざいの2つがあります。
・日本FP協会
 学科試験の合格率は70~80%前後です。
 実技試験の内容は「資産設計提案業務」です。合格率は80~90%です。
 
基本的に学科試験・実技試験共に高い合格率です。FP3級合格だけを目標にするなら、日本FP協会での受験をおすすめします。

・きんざい
 学科試験の合格率は50~70%前後です。
 実技試験の内容は「個人資産相談業務」「保険顧客資産動産業務」の2つに分かれており、前述は60~80%、後述は40~70%の合格率です。
 
学科試験の合格率が日本FP協会に比べてかなり低いですが、これはきんざいの方が受験者数が多いからだと思われます。また、会社などの義務的な団体受験にはきんざいが選ばれることが多いため、合格を目標としていない人が十分な対策を行わずに受験した結果も反映されているでしょう。

FP3級の試験科目

FP3級の試験科目についてご紹介します。

まず、学科試験についてです。
学科試験は6分野から出題されます。

・税金(タックスプランニング)
・ライフプランニングと資産計画
・金融(金融資産運営設計)
・不動産(不動産運用設計)
・リスク管理
・相続(相続・事業継承)

この6分野から出題され、得点率60%以上で合格となります。
難易度としては、実技試験よりも学科試験の方が高難易度です。
時たま、少しひねった問題や参考書の隅に書かれているような細かい部分が出題されているようなので、十分にテキストを読み込む必要があります。

次に、実技試験についてです。
実技試験は3種類に分かれており、実施団体によって受験できる種類が決まっています。

・資産設計提案業務
 日本FP協会で受験できます。
 出題範囲は学科試験6分野全てで、個人のライフプランニングについてを中心に出題されます。
金融情報や不動産について詳しい方には比較的簡単に感じる出題内容でしょう。

出題範囲は一番広い反面、問題は解きやすくなっています。
合格率は80~90%です。

・個人資産相談業務
 きんざいで受験できます。
 出題範囲は、「リスク分野」を除いた5分野です。
 こちらも個人のライフプランニングについてを中心に出題されます。
 基本的に過去問を解いておけば十分な対策になるような問題が多いです。

 合格率は60~80%です。

・保険顧客相談業務
 こちらもきんざいで受験できます。
 出題範囲は「金融資産運用」「不動産」を除いた4分野です。
 出題傾向としては、主に保険分野からの出題が多く、全体の40%近くを占めます。
 
出題分野は4分野と各実技試験の中で一番狭いですが、経済処理系の問題や税に関する問題の出題比率は最も多く、難易度も高くなっています。

 合格率は40~70%です。

実技試験の合格率は直近10年の平均でも50%を超えています。数値的には難しく感じるかもしれませんが、実技試験よりも学科試験の方が高難易度のため、あまり実技試験の対策ばかりに時間をかけすぎないようにしましょう。
また、実技試験は会場を決めてしまうと自動的に受験科目も決まってしまうため、どの会場でどの科目を受験できるのかをよく確認しておきましょう。

FP3級の難易度の高い科目

FP3級の難易度の高い科目についてご紹介します。これまでご紹介したように、FP3級はそれほど難しい試験ではありませんが、一定数の不合格者はいます。勉強不足の人ももちろんいますが、難しい科目に足を引っ張られて不合格になる人もいるでしょう。
難易度の高い科目の要点をしっかりと押さえて効率よく学習していきましょう。

・「税金(タックスプランニング)」

まず1つ目に、「税金(タックスプランニング)」分野です。

FPは、主に個人を対象に業務をすることが多いです。そのため、税金に関しての出題も所得税などの個人に課税される税金についての問題が中心的です。

しかし、課税処理などの身の回りの税金については、年末調整など自分で対処する必要がありません。そのため、聞き覚えのある税金であっても、意外と内情を知らない人が多い傾向にあります。また、税処理関係の計算など、数字が多く出てくるのもこの分野の特徴です。数字を見るのもいやだという人はFP受験者には少ないかもしれませんが、計算や数字を用いた問題はミスをしやすい部分です。

しかし、元々経理や事務などの日常的に計算を行ったり税率についても知識のある人には、比較的簡単に感じる分野かもしれません。

対策方法としては、まず多くの人が難しいと感じる10種類の所得区分と14種類の所得控除について勉強していきましょう。
所得区分と所得控除は難しくもあり、税分野の中心的な部分でもあります。この2つを押さえることで、税分野の学習が進めやすくなります。

税金分野の学習は、日常生活にも活きていきます。私たちの身の回りは多くの税金で溢れかえり、共に支えられているため、税金分野についての学習は生涯学習になります。

2つ目は、「不動産」分野です。

不動産分野が難しい理由は、税金分野と同じく自分で取り扱うことが少ないからです。不動産投資や所有法など、その関連職に就いていない限り、日常的には触れることの少ない情報が大半を占めるため、一から覚えていく必要があります。
このように複雑な不動産分野は3つのポイントに絞って学習することをおすすめします。

・権利と取引
特記と宅地建物取引業者についてを中心的に学習していきましょう。この2つは不動産分野の中でも特に細かい部分なので、じっくりと腰を据えて学習していく必要があります。

・関連法令
区分所有法と建築基準法など、不動産分野では不動産に関連した法令が出てきます。この部分については、最終的なまとめとして学習することをおすすめします。細かい部分なので、他の知識を身につけてから学習すると頭に入りやすくなります。

・所得・保有・税金
この3つは不動産分野においても幹となる部分です。税金についても関連した情報が出てくるため、先に税金分野を学習しておくとスムーズになります。この3つは不動産分野の全体を総じているため、先に学習しておくことをおすすめします。

3つ目は、「相続」分野です。

この分野は、法定相続分などといった民法の知識を身につける必要があるため、難しい分野です。

ポイントとしては、民法の規定についてしっかりと学び、その後、他の部分に取り組みます。学習を進めます。この分野では民法について理解すれば他はそんなに難しくはなっていないので、民法についての学習を一番に行うことのが良いでしょう。
暗記のみの学習ではなく、覚えた知識を他の部分と結びつける体系的な学習が合格への近道となるでしょう。

このように覚えることが多い分野ではインプットばかりになりがちですが、過去問を上手に利用してアウトプットも積極的に行っていきましょう。

FP3級の理解の難易度を低くするには

FP3級は部分的に難しい試験ですが、どのようにすれば簡単に理解することができるでしょうか?

まず、覚えるべきことを覚えてしまうことが一番です。
不動産に関する言葉など、聞き慣れないものは先に調べ、覚えてしまいましょう。FP試験のような金融系の試験のテキストは、難しい言葉ばかりでうんざりしてしまうかもしれません。しかし、単語の意味さえ覚えてしまえば比較的簡単に学習を進めることができます。また、税計算についても同様に、求め方さえ覚えてしまえばあとは手順に沿って計算するだけです。

次に、覚えた知識を他の部分につなげて学習します。相続分野でもお話ししたように、学んだことをつなげていくと効率的に学習できます。一つ一つ学んでそこで完結させてしまうのではなく、体系的に学習していきましょう。

最後に、過去問やテキストの解説をよく読み込むことです。
これはFP以外の試験にも共通しますが、過去問やテキストからは解答だけでなく論述の仕方や目をつけるべきポイントが読み取れます。模範解答として利用するだけではなく、解答の導き方・文章作成のお手本としても利用しましょう。

まとめ

FP3級の難易度と細かい対策についてご紹介しました。
FP3級はそれほど難しい試験ではありませんが、十分な対策が必要な分野もあるため、効率よく学習を進めていきましょう。

FP試験で培った力や知識は今後の生活にも役立つでしょう。

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