FP3級の試験はどっちを選ぶべき?違いから共通点まで解説

FP3級の試験ではFP協会ときんざいの2つの機関があります。また、実技試験においては、FP協会は資産設計提案業務、きんざいは個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務の2種類と計3種類もの試験があります。その中から受験者は選ぶのですが、それぞれどっちがどう違うのでしょうか?今回はそれぞれの違いや共通点まで紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
 

 FP3級の試験はどっちがどう違うのか?

FP3級の資格試験では、FP協会ときんざいの2つの機関が用意されています。実際どっちがどう違うのでしょうか。紹介していきます。

受験者数が違う

実際の受験者数は以下の通りです。

令和2年度(2020年)1月試験合格発表結果

FP協会きんざい
学科試験申込者数31,80636,291
受験者25,17027,744
実技試験申込者数30,82539,932
受験者24,23731,147

以上の結果となっています。きんざいの方が受験者数は少し多くなっています。きんざいの試験は法人申込の受検者が多いことから、多くなっているのだと思われます。

合格率の違い

合格率は以下の通りとなっています。

学科試験

FP協会きんざい
2020年1月85.34%65.43%
2019年9月78.09%62.77%
2019年5月69.07%42.76%
2019年1月74.09%42.76%
2018年9月78.63%61.64%
2018年5月78.92%57.84%
2018年1月80.33%65.34%

実技試験

FP協会個人保険
2020年1月79.45%50.22%48.19%
2019年9月79.48%45.44%43.31%
2019年5月86.42%54.35%44.85%
2019年1月83.38%56.21%39.32%
2018年9月86.50%51.46%34.32%
2018年5月90.47%71.20%35.69%
2018年1月89.07%67.13%42.98%

FP協会は、学科が70~80%、実技は80~90%ほどであることがわかります。
きんざいは、学科が50~70%、個人は60~80%、保険は40~60%ほどであることがわかります。FP協会の方が比較的合格率が高くなっています。

きんざいの試験については、法人申込の受検者が多いことや、実技試験での専門性の高い出題により、合格率がやや低くなっているものと考えられます。

難易度の違い

試験問題の難易度は、きんざいの方が難しい傾向があります。マニアックな問題や深く掘り下げた細かな点が出題されています。

出題傾向はFP協会の方が実務的内容で、きんざいの方が基礎的内容になっています。問題数はFP協会の方が多くなっています。きんざいの方が問題数も少ないため、簡単なように感じてしまいますが、その分配点が高くなっていますので、1つのミスがとても大きく響いてしまいます。

 FP3級の試験はどっちがどう違うのか?〜実技試験〜

実技試験は、はじめにもお伝えした通り、FP協会は資産設計提案業務、きんざいは個人資産相談業務、保険顧客資産相談業務の2種類と計3種類もの試験があります。どの試験がどう違っているのかここでは紹介していきます。

出題分野の違い

大きな違いは出題分野の違いです。FP3級には、ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継の6分野が出題されますが、実技試験ではその範囲が少し変わってきます。

FP協会の資産設計提案業務では、先ほど紹介したライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継の6分野が満遍なく出題されます。

きんざいの個人資産相談業務は、リスク管理以外のライフプランニングと資金計画、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継の5分野が出題されます。

保険顧客資産相談業務では、金融資産運用、不動産以外のライフプランニングと資金計画、リスク管理、タックスプランニング、相続・事業承継の4分野が出題されます。

きんざいの試験の方が出題範囲が狭いですが、その分深い知識まで聞かれるので、狭く深い勉強が必要になってきます。逆にFP協会の方は、広く浅く勉強をするようになります。

以上の内容をまとめると以下のようになります。
出題範囲

FP協会 資産設計提案業務
ライフプランニングと資金計画
リスク管理
金融資産運用
タックスプランニング
不動産
相続・事業承継

きんざい 個人資産相談業務
ライフプランニングと資金計画
金融資産運用
タックスプランニング
不動産
相続・事業承継
きんざい 保険顧客資産相談業務
ライフプランニングと資金計画
リスク管理
タックスプランニング
相続・事業承継
以上になります。

出題形式の違い

次の違いは出題形式の違いです。これは機関ごとに違ってきます。

どちらも試験時間は60分ですが、問題数とは数が違います。
FP協会は、20問で点数が100点満点です。きんざいは、問題数が5問で点数が50点満点です。合格点はどちらも6割正解で合格となっています。

問題数が大きく違いますので、時間配分や解き方のリズムも、どちらを選ぶかで異なったものを身に着ける必要が出てきます。

過去問などからその辺りをつかむことが重要となってきそうです。

 FP3級の試験でどっちも同じ共通点とは?

次にFP試験でどっちも同じ点を紹介します。

まず学科試験についてですが、学科試験はFP協会ときんざいどちらも同じテストとなっています。試験時間は120分で、問題数が60問の60点満点、解答形式はマークシートとなっています。

その他にも、受験日や受験料はどちらの機関も同じです。試験日は毎年1月5月9月で、受験料は6,000円となっています。

また、どちらの機関で受験をしても、合格をすれば両者ともに国家資格である「FP技能士」の資格を取得することができます。

 FP3級の試験はどっちを選ぶべき?

これまでFP協会ときんざいの違いや同じ点を紹介してきましたが、実際にどちらの機関を選ぶ方がいいのか、これを紹介していきたいと思います。学科試験は共通テストとなっていますので、実技試験の中からどの試験がおすすめなのか紹介します。

基本的に保険顧客資産相談業務は、保険について学びたい、又は将来保険に関わる仕事に就きたいと決めている方におすすめの試験です。逆に言うと、そのように考えていない方は、その他の実技試験がおすすめです。

FP協会の資産設計提案業務、きんざいの個人資産相談業務で言うと、きんざいの個人資産相談業務の方が勉強がしやすくなっています。理由としては、試験機関であるきんざいが実技試験用のテキストを販売しているためです。

そのテキストを利用して勉強をすれば、傾向が似ていますので試験対策がしやすくなっています。逆にFP協会の資産設計提案業務は、公式のテキストを販売していませんので一般のテキストでの勉強になってしまいます。

ただ、FP協会は出題傾向が似ていますので、過去問を利用することで対策は十分にできる試験でもあります。試験そのものの難易度的には、FP協会が一番易しくなっています。

以上のように紹介してきましたが、一番はあなた自身が勉強をしてみて合うものを選ぶ方がいいです。ですので、過去問が掲載されているサイトを利用して、実際に過去問を解いて決めるのがいいかもしれません。

 まとめ

今回はそれぞれの機関ごとの違いや共通点を紹介してきました。また、実技試験の違いも紹介しています。どちらの期間の試験を選んでも、FP技能士の優劣は変わりません。ですのであなたにあった試験を選んでみてください。過去問解説サイトも様々なものが最近では用意されていますので、過去問を解いて実技試験がどのようなものか確認してから選ぶといいかもしれません。

合格率を見てみると、FP協会の方がとても高かったかと思います。しかしながら、きんざいの方では会社などでの団体受験が多く、あまり勉強しないまま受験している方も少なくありません。ですので、できるだけ合格率などだけで決めることはおすすめしません。

FP試験は国家資格の中でも簡単と言われていて、しっかりと継続して勉強すれば確実に合格できる試験です。ですので、合格率だけでみるのではなく、試験の傾向などを見てから受験を決めてください。

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