行政書士と六法の関係性は?詳しく解説

多くの法律を扱い、法律に則って書類作成などの業務を行いながら市民に寄り添う行政書士は、「街の法律家」と呼ばれます。法律家という名前とは裏腹に行政書士になるための試験勉強では「六法は必要ない」という意見もありますよ。多くの法律や法令を収録している六法は、持ち歩きにも大変で値段もそれなりです。


行政書士試験の受験を考えている方の中でも六法は必要なのかどうか気になっている方もいるのではないしょうか。この記事では、行政書士にとっての六法についてを解説していきます。おすすめの六法についても紹介しますよ。行政書士試験に六法がどのように役立つのかについても考察します。

行政書士と六法の関係性は?

行政書士(ぎょうせいしょし)とは、行政書士法に基づく国家資格です。官公庁への提出書類及び権利義務・事実証明に関する書類の作成、提出手続、行政書士が作成した官公署提出書類に関する行政不服申立て手続(特定行政書士(後述)の付記がある者に限る)等の代理、作成に伴う相談などに対応する専門家となっています。

弁護士・弁理士・司法書士・税理士・社会保険労務士・土地家屋調査士・海事代理士と共に職務上請求権が認められている8士業の一つです。徽章はコスモスに「行」の字ですよ。行政書士は、1951年(昭和26年)に成立した「行政書士法」により誕生した「国家資格」です。


「行政書士」は国民にもっとも身近な「街の法律家」と言えます。行政書士の仕事は大きく分けて、官公署へ提出する書類、権利義務や事実証明に関する書類を作る「書類作成業務」、その申請を代わりに行う「許認可申請の代理」、クライアントからの相談を受け、アドバイスを行う「相談業務」の3つに分類されていますよ。
行政書士の前身は、明治時代の「代書人制度」であると言われています。戦後、代書人制度に代わって「行政書士法」が成立し、その後、法改正により業務の幅が広がり続けていますよ。

最初の行政書士法が公布された昭和26年2月22日にちなみ、2月22日は「行政書士記念日」として、毎年、行政書士制度の普及を図るためのPRイベントなどが各地で行われています。
日本には膨大な数の法律基本となる最も重要な6つの法律を六法と言いますよ。具体的には憲法、刑法、民法、商法、刑事訴訟法、民事訴訟法の6つです。6つの法律をはじめとしたあらゆる法令をまとめた法典を「六法全書」と言います。
略して「六法」と呼ばれますよ。六法には、主要6種の法律以外にも多くの法令が収録されています。

その条文が全文記載されていますよ。
法律の専門家である行政書士であれば、法律の原文に触れることは業務上必須です。六法は最重要の資料となっています。六法にも色々種類があります。
六法にはいろいろな形態のものが出版されていますよ。大型のものから中型や小型のものまであります。

判例が付いているものや付いていないものありますよ。
持ち歩きに便利なものなど様々です。有斐閣出版『六法全書』は、主要六法をはじめとする日本のあらゆる法令が収録されています。判例は付いていません。
収録されている法令の数が800以上と非常に多いです。6000ページ以上で重さも4kgほどありかなり大型となっています。

日常的に使うには向いていません。
学生はあまり用いず、日頃よく法律に触れる弁護士などの法律家が使用しています。判例付きの六法は、『六法全書』よりも収録されている法令の数がずっと少ないです。サイズも中型から小型にまとまっています。
法令の条文に加えて条文のすぐ後ろにその法令を解釈するために参考になる判例が記載されていますよ。

判例付き六法としては、『模範六法』(三省堂)、『判例六法』(有斐閣)などが出版されています。判例付き六法は、六法とは別に判例集を用意して突き合わせるという手間もなく判例に目を通すことが可能です。
条文を丸暗記するだけではなくその法令についての知識を深めることができます。使いやすい小型サイズの六法は、『ポケット六法』(有斐閣)や『デイリー六法』(三省堂)などがあり、こちらは国語辞典ほどのサイズで値段も手頃なため、法学部の学生に人気です。主要6法に加えて戸籍法、破産法、労働基準法などあります。


法律系の試験に必須の法令が収録されていますよ。法改正が加えられた部分は改正前と改正後の条文の両方が記載されています。比較しながら勉強することが可能です。
法律系資格試験に対応した六法について見ていきましょう。司法試験など各種法律系の資格試験に対応した六法も出版されています。こちらの六法には試験で出題される法令のみが収録されていますよ。行政書士試験対策用の六法もあります。

行政書士とおすすめの六法

六法には多くの種類がありますよ。行政書士試験の勉強に使える六法を紹介します。行政書士試験用の六法がおすすめです。
行政書士試験向けであれば、やはり行政書士試験むけにまとめられた六法がおすすめとなります。普通の六法は価格も高い上に勉強に使用するには使いにくすぎますよ。
行政書士試験用の六法であれば「行政書士 試験六法」がおすすめです。こちらの六法では条文をただ並べているだけでなく、条文ごとの重要な判例を掲載しています。条文ごとに該当する本試験の過去問も掲載していますよ。
受験生にとってはこの上なく使いやすい試験六法です。六法アプリもおすすめですよ。六法をスマートフォンやiPadなどでいつでも閲覧することができる六法アプリも開発されています。


六法アプリは、六法を手軽に持ち歩きすることが可能です。キーワードを入力すると該当の条文がすぐに検索できます。六法アプリの中では「六法」と「みんなの法令」が特におすすめです。


「六法」では、関連する法令を参照できる法令間のリンク機能があります。法改正時に通知で知らせてくれたり、条文にマーカーでチェックを入れたりメモ書きができますよ。多くの便利な機能が搭載されていて勉強する際にも使えます。
また「みんなの法令」では、1万件以上の法令が収録されていますよ。法令略称名の入力やカメラで法令名を写すことでも法令を検索することができます。iOSのみ対応していて、Androidでは使用できません。

行政書士と六法の関係性1.なってから

行政書士試験に合格したら、資格を登録して行政書士として働きましょう。六法は非常に重要です。行政書士であれば持っておくのが普通ですよ。
行政書士という職業自体が法律を扱う専門家です。日常的に法律に触れることが多いですよ。条文を調べる機会もたびたび登場します。


業務を行う上では、六法は必須です。六法を持っているだけではなく、普段から読み込んでおきましょう。知識をブラッシュアップしておくことも大切です。六法は収録されている条文の量が極めて膨大となっています。
普段から六法に触れて扱いに慣れておきます。調べたい条文をスムーズに取り上げることができるように常に最新版にしておきましょう。法改正は毎年行われるので、毎年買い替えてプロ用の六法にしておきます。


六法にはいくつか種類がありますよ。行政書士として業務を行いましょう。なぜなら、プロの法律家としての六法を準備して実務を行う立場になったからです。行政書士試験対策用の六法や学生向けの六法を使用することは避けるべきですよ。
具体的には『模範六法』などが望ましいです。『模範六法』はそれなりに高価となっています。収録されている法令数も多く判例もついていて、内容が充実していますよ。


事務所調査の前から準備しておきましょう。行政書士名簿に名前を登録する手続きの際に、事務所を設置することが義務付けられています。登録申請後に行政書士会支部より直接役員が訪れて事務所調査が行われますよ。
この事務所調査の段階で六法を置いておくことが望ましいです。六法がなければ調査不合格になるというわけではないですよ。事務所としての信頼度が下がる恐れがあります。

行政書士と六法の関係性2.メリット・デメリット

行政書士試験六法のメリットについて見ていきましょう。行政書士試験に必要な法律だけが載っています。条文ごとに関連判例・過去問が掲載されていますよ。
条文ごとに出題された年が明記されています。たしかにこの六法を駆使すれば、行政書士試験のエキスパートです。行政書士試験六法のデメリットについて見ていきましょう。
分厚くて持ち運びが大変で、1200ページほどあります。関連判例や過去問がスペースを取っているため、条文素読がしづらいです。分厚いのは仕方ないですが、持ち運びに苦労します。


家で勉強するとしても、分厚いため気軽に引くことができません。分厚くなる原因はおもに関連判例や過去問にスペースを多く使っているからです。会社法がかなりのページ数ですよ。
会社法は行政書士試験においてはマイナー科目となっています。条文を読み込むところまでする人は少ないです。関連判例や過去問は参考になり、判例は判例集で詳しく読むこともできて過去問は5年分ほどを解いて自分で分析できます。

行政書士と六法の関係性を理解しよう

行政書士試験の勉強では六法の出番はあまりないです。六法を購入する必要ありません。市販の教材などは基本的に六法がなくても十分勉強できるからです。
予備校や通信講座を受講した場合でも、講座内容のみで合格までたどり着けるように設計されています。六法の出番はあるのかについて見ていきましょう。
六法が特に必要になる場面があるというわけではありません。六法を大切にしているという人は少なくないです。行政書士試験では条文理解が極めて重要となるからですよ。


予備校や通信講座の場合は、理解しておくべき条文や押さえるべきポイントを講師の方が取り上げて詳しく説明してくれることがほとんどです。特に六法を持っていなくてもいいようになっています。市販の教材などを用いて独学で試験の勉強をしているという方は、講座で教えてくれるようなポイントとなる条文を自分で知ることは難しいです。
独学で勉強している方であれば、条文をより深く知るためにも六法を持っておいた方がよいですよ。この記事があなたのお役に立てたら、うれしいです。あなたが合格することを願っています。

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