行政書士の料金相場とは?詳しく解説

相続を扱っている主な専門家は、弁護士や司法書士、行政書士です。それぞれできる業務の範囲が違い、料金相場も違います。行政書士は権利義務に関する書類作成ができる専門家です。


行政書士には遺産分割協議書の作成を依頼します。行政書士は代理人にはなれません。遺産分割協議書作成の前提となる相続人調査や相続財産調査なども含めて、相続手続きを広範囲にサポートします。


行政書士は国家資格を持つ専門家です。行政書士試験に合格した人や弁護士・弁理士・公認会計士・税理士資格を持つ人、公務員として20年以上行政事務に従事した人で日本行政書士連合会に登録して行政書士になれます。行政書士ができる主な業務は、官公署に提出する書類の作成や権利義務に関する書類の作成、事実証明に関する書類の作成及びこれらの書類作成に関する相談です。


行政書士は、作成できる書類の数も非常に多く、身近な法律の専門家として頼りになる存在ですよ。相続に関する業務は、権利義務に関する書類の作成や相談に該当する行政書士の代表的な業務の1つです。


行政書士は、紛争になっている案件を扱ったり、税務・登記申請業務を行ったりすることはできません。遺産分割協議書や相続関係説明図等の書類作成を中心に、相続手続きを支援します。

行政書士の料金相場とは?

相続を行政書士に依頼した場合の費用相場について見ていきましょう。相続を行政書士に依頼すれば、費用面でもメリットがあります。行政書士の報酬については統一された基準があるわけではなく、具体的な費用は行政書士事務所により異なりますよ。


詳しく見ていきましょう。相続人調査は、報酬3~5万円程度(戸籍謄本取得・相続関係図作成含む)です。報酬以外に、実費として戸籍謄本1通につき450円となっています。


除籍・改製原戸籍謄本1通につき750円です。小為替手数料、郵送料等がかかります。相続財産調査について見ていきましょう。


相続財産調査は、3~5万円程度(財産目録作成含む)です。不動産がある場合には、登記事項証明書取得費用として不動産1個につき600円がかかります。実費としては、固定資産評価証明書や固定資産課税台帳(名寄帳)の取得費用などがかかりますよ。


遺産分割協議書作成は、5~7万円程度です。相続人調査や相続財産調査を含む場合には8~10万円程度となっています。遺言書作成は、自筆証書遺言が6~8万円程度です。
内容のチェック、原案作成、戸籍謄本等の取り寄せなどがあります。公正証書遺言は、8~10万円程度です。原案作成、必要書類取り寄せ、公証人との打ち合わせなどがあります。


自動車の相続手続きは、3万円程度です。実費として登録手数料500円のほか、ナンバー変更がある場合にはナンバープレート代約1500円~がかかります。

行政書士の料金と仕事内容

行政書士には、相続人の代理人として手続きを行ったり、他の相続人と交渉を行ったりする権限はありません。しかし、相続手続きにおいて行政書士がサポートできる場面は幅広いです。相続では、やらなければならない手続きが多いです。


相続人の方が自分で何もかもやろうとすると負担が大きく、精神的にも苦痛に感じます。行政書士は、相続手続き全般において、きめ細かなサポートが可能です。相続手続きを行政書士に手伝ってもらうことで、手間や時間を大きく削減することができ、精神的な負担も軽くなります。


行政書士は、法的な観点からお客様に適切なアドバイスを行いながら、相続の際の手続きを支援しますよ。行政書士は紛争が起こる前に法的観点から措置を行う予防法務の専門家です。行政書士が関与することで、将来の無用なトラブルを防ぐことができます。


遺言書作成について見ていきましょう。相続発生時のトラブルを予防するためには、遺言書を作成しておくのが有効です。遺言は法律で定められた要件をみたしていなければ無効になります。


作成時には十分な注意を払う必要ありますよ。行政書士は、遺言書作成の支援を行います。遺言の中で最もおすすめなのが公正証書遺言です。
行政書士に公正証書遺言を依頼すれば、遺言の原案作成や必要書類の取り寄せを任せられるほか、遺言作成時の証人になってもらうこともできます。遺言の執行や執行者就任について見ていきましょう。遺言を書いただけでは、相続手続きがスムーズに進むとは限りません。


遺言に従った相続手続きを滞りなく進めるには、遺言執行者を定めておくことが欠かせないです。遺言執行者は、遺言の内容を具体的に実現する役割を担う人ですよ。行政書士に遺言書作成を依頼する場合は、行政書士に遺言執行者に就任してもらうことも法律的な知識があります。


手続きにも慣れた行政書士が遺言執行者に就任することには、大きなメリットがありますよ。遺産分割協議書作成について見ていきましょう。遺言書がなく、相続人が複数いる場合の相続手続きでは、遺産分割協議書が必要です。


遺産分割協議書では、相続財産を正確に特定した上で、各相続人が何をどれだけ取得するかを明確に記載しなければなりません。相続人全員が実印を押し、印鑑証明書を添付する必要です。遺産分割協議書の作成方法を間違えれば、相続手続きができません。

遺産分割協議書の作成は、書類作成のプロである行政書士に任せましょう。相続人調査について見ていきましょう。相続手続きを行う前提として、相続人が誰であるかを確定させます。


相続人確定のためには、被相続人の出生から死亡までの戸籍を取り寄せ、相続人に該当する人を突き止め、生存確認をする必要がありますよ。相続人調査では、あちこちの役所から古い戸籍を取り寄せなければならず、非常に手間がかかるケースも存在します。行政書士に相続人調査を依頼すれば、こうした手間を省いて、相続手続きに必要な戸籍を揃えることが可能です。


財産調査や遺産目録作成について見ていきましょう。相続手続きをするためには、相続財産の全体像を把握します。故人の財産状況が不明で、どうやって調べたらよいかもわからないからです。相続手続きを行政書士に依頼すれば、財産調査もしてもらえます。


行政書士は、様々な手がかりをもとに、各関係機関に問い合わせるなどして相続財産を確定遺産目録も作成してもらえますよ。それをもとに遺産分割協議や相続手続きを進められます。相続関係図作成について見ていきましょう。
相続関係図(相続関係説明図)とは、相続関係を一目でわかるように図式化したものです。相続手続きをするときには、戸籍謄本と一緒に相続関係図を添付するのがおすすめですよ。法務局で相続登記をする際に相続関係図を提出すれば、戸籍謄本の原本還付が受けられるというメリットがあります。


相続関係図は一般的な文書と違うため、どのようにして作成したらよいのかがわかりにくいです。相続関係図の作成は、行政書士に依頼するのがおすすめとなっています。戸籍取得について見ていきましょう。


相続手続きでは、相続人が誰であるかを確定するために戸籍取得が必要です。一人の人の戸籍はずっと同じではなく、結婚するときには新しい戸籍に変化します。戸籍の改製(法改正)があった場合には、つながりを明確にするために改製前の戸籍も取得しますよ。


相続に必要な戸籍は数が多くなり、戸籍取得は非常に手間のかかる作業です。戸籍取得は、手続きに慣れた行政書士に依頼するのがおすすめとなっています。相続登記(不動産名義変更)について見ていきましょう。
不動産を相続したときには、不動産の名義変更が必要です。不動産は、法務局で相続登記を行って名義変更します。行政書士は相続登記の前提としての遺産分割協議書作成などはできますよ。


相続登記の申請を代理することはできません。相続登記は、司法書士に依頼する必要があります。銀行預金の相続手続きについて見ていきましょう。
故人の銀行預金は、銀行によって凍結されます。預金の払戻しを受けるには銀行に必要書類を提出し、相続手続きを行いましょう。銀行預金の相続手続きは、行政書士に依頼します。


行政書士には相続手続きの前提として、銀行預金の残高証明もとってもらえますよ。相続手続きに必要な戸籍謄本の取り寄せや、遺産分割協議書の作成も任せられます。スムーズに銀行預金の払戻しが受けられますよ。


株式の名義変更手続きについて見ていきましょう。株式を相続したときには、名義変更が必要です。上場株式は証券会社を通じて名義変更可能となります。
非上場株式は発行会社で名義変更の方法を確認しましょう。故人が株券電子化の手続きがとられていないタンス株を持っている場合には、さらに手続きが複雑になります。株式の名義変更手続きの際には、相続手続依頼書を書いたり、戸籍謄本を揃えたりと手間がかかりますよ。


株式の名義変更は、行政書士に依頼するのがおすすめです。自動車の名義変更手続きについて見ていきましょう。自動車を相続する場合には、自動車の名義変更手続きが必要です。
故人名義の自動車を売却したり廃車にしたりする場合でも、その前提として自動車の名義変更を行いましょう。自動車は陸運局で移転登録申請をして名義変更します。必要な書類も多く、手続きはかなり面倒です。


行政書士は名義変更や車庫証明など自動車に関する手続きができる専門家ですよ。行政書士に自動車の名義変更を任せれば、スムーズに手続きが完了します。

行政書士の料金と選び方

行政書士の料金と選び方について見ていきましょう。まず、相続トラブルに関するノウハウや実績を見てましょうね。あなたが相続に詳しくないのならば、よりその重要性が高まります。
また、信頼性や先生の人となりも見ていきましょう。いくらノウハウと実績がよくても意味がないからです。費用で選ぶのもいいでしょう。
費用は、事務所や行政書士によって変わってきます。あまり高いのは困りますが、安いのもやめましょう。なぜなら、欠点がある可能性があるからです。適度な価格にしましょう。

行政書士の料金とメリット

相続手続きは、行政書士に依頼することや、行政書士は紛争になっている案件を扱うことはできないことを説明してきました。親族間で円満に話し合いが進められる状況なら、行政書士に相続手続きを依頼するメリットは大きいです。行政書士には、遺産分割協議書や相続関係説明図の作成だけでなく、その前提となる相続人調査や相続財産調査から依頼できます。


役所での戸籍謄本の収集や金融機関での残高証明の取得などの手間がかかる作業も、フットワークの軽い行政書士ならすぐに対応できますよ。行政書士は「身近な街の法律家」なので、相続について気軽に相談可能です。行政書士は、弁護士などの他の専門家と比べて報酬設定も比較的リーズナブルとなっています。特に争いになっているわけではない相続案件なら、弁護士より行政書士に依頼した方がコスト面でもお得ですよ。

行政書士の料金相場を理解して選ぼう

行政書士の料金相場について説明してきました。仕事内容は多岐にわたることや、選び方についても理解できたでしょう。選び方のポイントを押さえておけば、安心して仕事を頼めます。


行政書士が何か詳しく知ることが出来たでしょうか。他の資格と混同せずに済むと幸いです。この記事があなたのお役に立てば、うれしいです。あなたが安心して過ごせることを願っています。

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