行政書士試験の合格点や合格基準を詳しく解説!

行政書士試験には、合格を決める「合格点」というものが定められています。行政書士試験における合格点は何点なのか、また、科目ごとにも設定されている「合格基準点」についてを詳しく解説します。

行政書士試験の合格点とは?

行政書士試験は筆記試験によって行われ、出題形式は「行政書士の業務に関し必要な法令等」が択一式問題と記述式問題の2種類、「行政書士の業務に関する一般知識等」は択一式問題のみです。行政書士の業務に関し必要な法令等では、択一式問題が43問でうち40問が「5肢択一式で配点は各4点で合計160点」、残りの3問が「多肢選択式(穴埋め問題)で配点は各8点で合計24点」となっており、記述式問題は3問で配点は各20点で合計60点になります。

行政書士の業務に関する一般知識等は、択一式問題のみで、「すべて5肢択一式で配点は各4点で合計56点」です。行政書士試験は、行政書士の業務に関し必要な法令等の244点と、行政書士の業務に関する一般知識等の56点を合わせた「300点満点」になります。また、行政書士の業務に関し必要な法令等の内容は、「基礎法学・憲法・民法・行政法・商法・社会法」で、行政書士の業務に関する一般知識等の内容は、「政治・経済・社会・情報通信・個人情報保護・文章理解」となっています。

行政書士試験は「絶対評価制」であるため、あらかじめ決められた点数(合格点)を取ることができれば、合格することができる試験です。また、行政書士試験は受験資格がないことから非常に人気のある試験で、毎年4万人以上もの人が受験をすると言われています。

行政書士試験の合格点は何点?

行政書士試験は、絶対評価制であるため、決められた合格点があります。行政書士試験の合格点は、6割以上と決められているため「180点」以上を取れば合格することができます。しかし、行政書士試験は、合格点である300点満点中の6割である180点を単純に取ることができれば合格できるわけではありません。行政書士試験では、偏りのある得点の仕方では合格を認めないように、厳格な「合格基準」が各科目ごとにも定められているからです。

なぜなら、行政書士試験において、300点満点中の6割である180点を単純に取ることで合格を認めるように定めてしまっては、知識にも偏りができてしまい、正しい業務を行うことができなくなるおそれがあるからです。行政書士とは、さまざまな法律を扱う専門家であり、重要な書類作成や申請代行を行うのが仕事です。そのため、行政書士として扱う法律に関しての知識に偏りがあるような状態で、業務を行わせるわけにはいかないのです。

このようなことから、行政書士試験では300点満点中の6割である180点が合格点ではありますが、行政書士の業務に関し必要な法令等の244点と、行政書士の業務に関する一般知識等の56点の中にも、細かく「合格基準」になる得点がそれぞれ決められています。

行政書士試験の合格点と合格基準

行政書士試験の合格点に達するためには、行政書士の業務に関し必要な法令等と行政書士の業務に関する一般知識等における、それぞれの合格基準となる得点を満たす必要があります。行政書士試験における、行政書士の業務に関し必要な法令等においては160点中の122点以上、行政書士の業務に関する一般知識等においては56点中の24点以上が、合格基準点になります。そのため、それぞれの科目で合格基準点以上かつ、合計で180点以上を取ることができなければ、行政書士試験を合格することはできません。

行政書士試験は、問題の難易度に関わらず、毎年合格点・合格基準点は変わらないため、年度により合格率が変わります。ただし、まれに問題の難易度により「補正措置」が取られることもあります。実際に2015年度(平成26年度)の行政書士試験においては補正措置が行われており、全体の合格点が180点から166点、法令等においては122点以上から110点以上に引き下げられたことがありました。

しかし、行政書士試験において補正措置が行われることはまれであり、また、行政書士試験が終わった後でなければわかりません。とはいえ、難易度が高過ぎる問題が出てしまった場合でも、行政書士試験合格を諦めるのではなく、とにかく全力を尽くすことに注力しましょう。行政書士試験の問題の難易度が高すぎた場合には、その後に補正措置が行われる可能性があることを頭に置いてくと、落ち着いて試験問題をこなすことができるはずです。

行政書士試験の合格点を超えるための勉強法

行政書士試験は、合格率が低い難関試験の1つです。このような難関試験をクリアするには、過去の問題傾向をしっかりと分析し、問題予測をした上で勉強をすることが重要です。そのためには、行政書士試験の合格点に注目し分析を進めることで、どの科目を中心に勉強をすれば良いかがわかってきます。ただし、行政書士試験にはそれぞれに合格基準点も定められていることから、自分の得意科目だけを強みとする、といった戦略は通用しません。

そのため、行政書士試験において合格点を超えるためには、それぞれの科目に偏りなく、まんべんなく勉強することが必要とされます。このようなことから、行政書士の試験勉強は、それぞれの科目の合格基準点をクリアできるだけの、必要最低限の知識を得ることがベースであると言えます。そして、行政書士試験の攻略の鍵は、「民法」と「行政法」の2つです。

なぜなら、行政書士試験では、これらの2つの分野が全体の65%以上の配点を占めているからです。そのため、行政書士試験においては、民法と行政法で150点以上の得点を稼ぐことを目標とした勉強方法が、もっとも効率的であると言えるでしょう。また、行政書士試験の勉強は、民法からはじめるとより効率良く進めることができます。なぜなら、民法と行政法の学習範囲が被っていることと、出題される問題傾向が民法をベースとしているものが多いからです。

このようなことから、行政書士試験が初学者である場合には、まずは民法の勉強からはじめることをおすすめします。また、行政書士の業務に関する一般知識等については、過去問が出題されることが少ないため、勉強対策を行うことが難しい科目です。さらに、行政書士の業務に関する一般知識等は、300点満点中の56点のみであり、合格基準点は24点と行政書士試験において占める配点はかなり低くなっています。

また、行政書士の業務に関する一般知識等は、すべて5肢択一式問題です。そのため、行政書士の業務に関する一般知識等は、ある程度知識を付けていれば答えられる問題ばかりであり、そこまで努力せずとも合格基準点はクリアできる科目であると言えます。このようなことから、行政書士試験の勉強は、行政書士の業務に関し必要な法令等におもに注力し、その中でも民法と行政法からまずは固めておくことが重要なポイントになります。

行政書士試験の合格点は「記述式問題」が鍵!

行政書士試験においては、記述式問題を攻略することも、合格点を超えるために必須であると言えるでしょう。行政書士試験における記述式問題は、3問のみであるにも関わらず、各20点ずつの合計60点もの配点を割り当てられています。行政書士試験は300点満点であるため、60点の配点がある記述式問題は、試験全体において20%も得点を占めていることになります。

さらに、行政書士試験の記述式問題は、条文を覚えていないと答えられない問題でもあり、択一式とは異なり自分で40字程度の文章を作成しなければいけません。そのため、記述式問題は、択一式や多肢選択式よりも非常に難易度が高いものとなっています。しかし、行政書士試験では、合格基準点が定められているため、記述式問題をにおいても一定の点数を取ることができなければ、合格することができません。

このようなことから、行政書士試験で合格点を超えるためには、難易度が高い記述式問題を解く力を付けることも必須です。行政書士試験の記述式問題は、問題自体も長文であるため、問題を読み解く読解力や40字に解答をまとめるための文章力を必要とします。そのため、記述式問題を攻略するには、まずは問題を読み解く読解力を付けることからはじめましょう。

そのためには、まずは行政書士試験の記述式問題の過去問を繰り返し解くことをおすすめします。過去問を繰り返し解くことにより、自然と文章を読み解く力も少しずつ付いてきます。また、繰り返し解答を作成することによっても、40字にまとめるコツや文章を作成力も合わせて付いてくることでしょう。

まとめ

行政書士試験に合格するためには、合格点を超えることが必須です。行政書士試験は「絶対評価制」であるため、決められた合格点を取ることができれば、誰もが合格することが可能です。行政書士試験の合格点は、300点満点中の6割である「180点」になります。しかし、行政書士試験の合格点である180点は、単純に合計が180点を超えていれば良いというわけではありません。

行政書士試験では、各科目においてまんべんなく得点を取らなければ合格することができない「合格基準点」が定められているからです。行政書士試験では、行政書士の業務に関し必要な法令等においては160点中の122点以上、行政書士の業務に関する一般知識等においては56点中の24点以上が合格基準点になります。そのため、行政書士試験に合格するには、それぞれの科目で「合格基準点以上」かつ、「合計で180点以上」を取ることが必須になります。

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